2012年12月12日
肉団子入りターム(田芋)饅頭 おこわ蒸し
ずっと前、ベトナムに行ったとき、 ホーチミンの市場通りにある 宿に泊ったことがある。
庶民的、 雑多な地域で、 朝から 地元の人で ごった返していた。
ベトナムでは 朝食は 屋台で食べる人が 多いらしくて、 この界隈にも 朝から フォー(麵)や、 バインミー(パン)、 それと ご飯に何か乗せて食べたりする「COM」の店とかで、 にぎやいでいた。
アジュンマは とある店先の 蒸し器が とても 気になった。
ゆげが ほわほわ 上がっていて なんともいえない 「おこわ」 のにおいが してくる。
ただの白い 「シンプルおこわ」 なのだけれども、 香りが、ものすごくよい。
さっそく 買って たべてみた。
店の おばちゃんは ニコニコしながら、 蒸し器の中に ごはんべらを 突っ込んで、 おおきくすくいとって 弁当用パックに 山盛りいれてくれた。
すると おこわの中に なにか大きいものが どーんと入っているではないか。
あれぇ~? と思いながら たべてみると、
なんと あの沖縄でも おなじみの ターム(田芋)をつぶした 団子のようなものが はいっていた。
沖縄だけじゃなくて、 ベトナムにも あるんだぁ と驚きながら、
アジュンマの大好きな タームに 思いかけなく 出会えて 最高に うれしかった。
が、 驚くのは まだ早かった。
実は タームの中に 肉まんのような味のする 肉のミンチが はいっていたのだった。
これには 二度 ビックリ!! ものすごく おいしかった。
以来、 自分でも どうにか いっぺん ベトナムのあれ を 再現してみたいと 思い続けてきた。
先日 金武町で タームの 畑を見たとき、 また強く 思ったのだったが、
たまたま 最近 ナンピョンが 栄町市場から タームを 買ってきてくれたものだから、
ついに 意を決して 挑戦してみることにした。

みためは サトイモのようだが 粘りもあり 風味がある。
問題は 肉まん風の 「ミンチ団子」 だが、つくったことがない。
ネットのレシピを 参考にしながら 簡単に アレンジしてみた。
タームを つぶすのは 試行錯誤で やってみた。
裏ごしは 手間がかかる。
すりこ木では なめらかに なるのに 時間がかかる。
うちには マッシュポテト用の つぶし器がない。
結局は、 煮て あたたかいうちに 皮をむき、 手で 握りつぶして こねたら
あっという間に 簡単にできた。
材料は これだけ!


ニンニク、しょうがを炒めた フライパンに、
しいたけと えのきの みじん切りを いれて いため、 塩 しょうゆ ニョクマム(ナンプラー)などで 味付けをする。
すこしさまったら、 合い挽き(生) しょうゆ、ごま油で 味付けをし、 しっかりこねて 肉団子を つくる。

塩、 しょうゆ、 砂糖などで しっかり 味付けをする。
片栗粉を 手にまぶしながら 団子状にまるめる。

タームの 肉饅頭の出来上がり

その上に タームの肉饅頭を おき、 その上に 残りの もち米を いれる。

*** *** *** *** ***
しかし ベトナムで、 食べたときとは 何か ぜんぜん様子が 違う。
アジュンマのは いくらなんでも 馬鹿デカ! すぎる。
ベトナムのは、 これより 団子が小さく、 また おこわのなかに 隠れていた。
「見た目の再現」 としては かなり グロテスクすぎる。
完全に失敗!

しかし 味については、 ほぼ こんなもんだったような 気がする。
正直 そこんところは すっかり 忘れてしまっている。
が、 似ているかどうかは 別にして、
味は ものすごく 美味しくて 大成功したと思う。

おこわの風味に、 タームの独特な味が 合わさって、 ものすごくいい感じ! なのと、
さらに 肉団子の味も はいってきて、 なんともいえなく おいしい。
中華点心で、 「肉団子のおこわまぶし」 見たいなのが あるけれど
それと ちょっと似た感じだ。
あれに タームが プラスされた感じ。
結果 初めての挑戦にしては、 なかなかだったと思う。
それで、 反省も含めて
次回は 最初から

中華風 点心 「田芋の肉饅頭 おこわまぶし」
に 挑戦してみたいと思う。
サイズも かわいらしくして、
見た目も 考慮にいれて 完成度を 高めてみたい。
ま、 ということで 改良の余地、 おおいに ありながらも、
アジュンマ的には 念願達成に 大満足!!

[参考] 田芋について ウィキペディアより 抜粋
田芋の原産地は インド東部からインドシナ半島にかけての熱帯地方であり、 一般的なサトイモの二倍体変種。
芋茎(ずいき)や若い葉も食用となる。
専用の水田で 栽培されることもあるが、 稲田の脇で栽培されることが多い。 水中で栽培するため ネズミに食べられたり モグラに荒らされることがなく、 台風にも強いため 非常用の食糧として 重宝されている。
特別な道具を使わずに 木の棒一本で栽培・収穫することができ、 水田に植えたままで 貯蔵できる など 利用しやすい作物であることから、 南西諸島において 稲作に先立って広く栽培されていたと考えられている。
加熱すると 一般的なサトイモより粘り気があり、各地で タイモを潰して 餅状にした料理が作られている。 色は薄紫色で、 味は八頭に似ている。
米の餅の原型であった とする説もある。
Posted by アジュンマふきこ at 20:38│Comments(8)
│はやわざ料理
この記事へのコメント
アジュンマふきこさん
おはようございます☼
(田芋)饅頭 おこわ蒸し とても美味しそう^^
再現できるなんて凄いですね。
それから
バラの花がとても綺麗。
上のは島バラに似てるけど 下のはミニバラですか?
おはようございます☼
(田芋)饅頭 おこわ蒸し とても美味しそう^^
再現できるなんて凄いですね。
それから
バラの花がとても綺麗。
上のは島バラに似てるけど 下のはミニバラですか?
Posted by minmin
at 2012年12月13日 08:30

minminさん、 おはようございます。
そうです。 ミニバラです(^^)
ここんところ すっかり寒くなって ミニバラが ちょっと ちぢこまってます。
ところで、 「島バラ」 って言うんですね。 これ!
ずばり、 ものすごく分かりやすい ネーミング (笑)
私も これから 「島バラ」 と 呼ぶことにします。
そうです。 ミニバラです(^^)
ここんところ すっかり寒くなって ミニバラが ちょっと ちぢこまってます。
ところで、 「島バラ」 って言うんですね。 これ!
ずばり、 ものすごく分かりやすい ネーミング (笑)
私も これから 「島バラ」 と 呼ぶことにします。
Posted by アジュンマふきこ at 2012年12月13日 09:26
レシピ4枚目の写真の盛り付けられた銘々皿。
ハイビスカスの図柄。
琉球漆器じゃないでしょうか。
昔、下地を固めるために豚の血を使ったので豚血下地と言って独特の造り方だったんですよ。
仕事柄こんなところに目が行くのですが、肉団子入りターム饅頭おいしそうですね。
1月訪沖するので田芋買って帰り、嫁はん(セアガスムニ?)に、このページ紹介して一緒に作ろうと思う。
ハイビスカスの図柄。
琉球漆器じゃないでしょうか。
昔、下地を固めるために豚の血を使ったので豚血下地と言って独特の造り方だったんですよ。
仕事柄こんなところに目が行くのですが、肉団子入りターム饅頭おいしそうですね。
1月訪沖するので田芋買って帰り、嫁はん(セアガスムニ?)に、このページ紹介して一緒に作ろうと思う。
Posted by yo1
at 2012年12月15日 22:17

yo1さん、
そうですぅ~(^^)
堆錦技法で 絵付された 琉球漆器です。
私も 漆器やりたくて 少し 習いましたが・・・ が、
かゆくて ただれがひどかったのと、 手の細やかさに ついていけなくて・・・
・・ 無理でした・・(トホホ)
ところで 下地の段階で 豚の血 とは、 どの段階で なのでしょうか?
木地に 直接 血を ぬってから 布を 張っていったとか?
漆に 血をまぜたとか・・・・?
沖縄の 湿気が 赤の色を よく発色するんだそうですね。
梅雨時は 乾くのが とても早かった記憶があります。
琉球漆器の 赤の色は 本当に きれいですよねぇ?
そうですぅ~(^^)
堆錦技法で 絵付された 琉球漆器です。
私も 漆器やりたくて 少し 習いましたが・・・ が、
かゆくて ただれがひどかったのと、 手の細やかさに ついていけなくて・・・
・・ 無理でした・・(トホホ)
ところで 下地の段階で 豚の血 とは、 どの段階で なのでしょうか?
木地に 直接 血を ぬってから 布を 張っていったとか?
漆に 血をまぜたとか・・・・?
沖縄の 湿気が 赤の色を よく発色するんだそうですね。
梅雨時は 乾くのが とても早かった記憶があります。
琉球漆器の 赤の色は 本当に きれいですよねぇ?
Posted by アジュンマふきこ at 2012年12月15日 23:38
お尋ねに応えて。
塗りものの漆器は、木地の上に下地(したじ・しもじとは呼ばないでね)という木地の痩せや木目が浮き出ないような下処理を施し美しい朱や黒の上塗り漆を施し、加飾として琉球漆器の堆錦のような模様を施すという工程を経て仕上がります。
琉球漆器の豚血下地は、地産地消でクチャ(洗顔剤で有名ですね)などの泥に、豚の血の様な固まる性質のものを混ぜ込んで、アダンなどの様な多孔質(穴が多く吸い込みが止まりにくい木)の木地の体裁を整えたものなのです。
地は乾くと固まり、身近な食材であったということでしょうね。
私が住む石川県は、輪島塗が有名で能登半島に産出する珪藻土を焼き固めた地の粉と言うものと米糊と漆の樹液を混ぜて堅牢な下地にすることで有名です。
貴女のお父様の出身地秋田の川連(かわつら)漆器は、柿渋と砥の粉の下地で有名です。
このように、漆の下地はその地にある一番適当である素材を利用しているのだと理解しています。
漆の樹液そのままを塗りつけるのを、拭き漆と言います。
この樹液の水分を抜いたものを,クロメ漆とか素黒目と言い堆錦技法では、それに顔料を混ぜ込み薄い板状にし、器物に張り付けるという琉球独自の技法ですね。
また、首里城に使われている独特の朱色の顔料は、沖縄のどこかの島でしか取れない鉄分の酸化土・弁柄と記憶しています。
語らせると長くなるのでこの辺で。
塗りものの漆器は、木地の上に下地(したじ・しもじとは呼ばないでね)という木地の痩せや木目が浮き出ないような下処理を施し美しい朱や黒の上塗り漆を施し、加飾として琉球漆器の堆錦のような模様を施すという工程を経て仕上がります。
琉球漆器の豚血下地は、地産地消でクチャ(洗顔剤で有名ですね)などの泥に、豚の血の様な固まる性質のものを混ぜ込んで、アダンなどの様な多孔質(穴が多く吸い込みが止まりにくい木)の木地の体裁を整えたものなのです。
地は乾くと固まり、身近な食材であったということでしょうね。
私が住む石川県は、輪島塗が有名で能登半島に産出する珪藻土を焼き固めた地の粉と言うものと米糊と漆の樹液を混ぜて堅牢な下地にすることで有名です。
貴女のお父様の出身地秋田の川連(かわつら)漆器は、柿渋と砥の粉の下地で有名です。
このように、漆の下地はその地にある一番適当である素材を利用しているのだと理解しています。
漆の樹液そのままを塗りつけるのを、拭き漆と言います。
この樹液の水分を抜いたものを,クロメ漆とか素黒目と言い堆錦技法では、それに顔料を混ぜ込み薄い板状にし、器物に張り付けるという琉球独自の技法ですね。
また、首里城に使われている独特の朱色の顔料は、沖縄のどこかの島でしか取れない鉄分の酸化土・弁柄と記憶しています。
語らせると長くなるのでこの辺で。
Posted by yo1
at 2012年12月17日 00:07

yo1さん、
とっても 分かりやすく 丁寧に 説明して下さって ありがとうございます。
そういえば のりをつくったり との粉を混ぜたり・・・ 思い出しました・・・
漆器が 見ても見ても 惚れ惚れするのは、 やはり 何重にも 手が込んで いるからこその にじみ出る 存在感みたいなものが あるせいなのでしょうか・・・?
とっても 分かりやすく 丁寧に 説明して下さって ありがとうございます。
そういえば のりをつくったり との粉を混ぜたり・・・ 思い出しました・・・
漆器が 見ても見ても 惚れ惚れするのは、 やはり 何重にも 手が込んで いるからこその にじみ出る 存在感みたいなものが あるせいなのでしょうか・・・?
Posted by アジュンマふきこ at 2012年12月17日 21:42
아줌마... 너무 잘 만드셨는데요~~
이 글보니깐 갑자기 ターム떡? 마트에서 팔던... 떡같은 ターム 가끔 사먹었는데 너무너무 먹고싶어졌어요~~~
저도 얼마전에 태어나서 처음으로 만두 만들어봤어요~~
앞으로 요리 글도 많이 올려주세용 ^^
이 글보니깐 갑자기 ターム떡? 마트에서 팔던... 떡같은 ターム 가끔 사먹었는데 너무너무 먹고싶어졌어요~~~
저도 얼마전에 태어나서 처음으로 만두 만들어봤어요~~
앞으로 요리 글도 많이 올려주세용 ^^
Posted by 김연숙 at 2012年12月26日 17:52
연숙아 찾아와 줘서 고마워요^^ 기뻐요~
나도 처음으로 알았는데 ターム는 열대지역이 본고장인 것 같네요.
연숙이도 먹고 싶어졌네요 . 가까이 있으면 지금이라도 가져다 줄 수 있을 덴데......
그나저나 매일 행복하죠? 신랑님이 연숙이가 손수 만든 만두를 아주 행복하게 맛있게 드시는 모습을 상상하면서 나도 웃음이 나네요(^^)
올해를 잘 마무리하고
새해를 맞이하여 幸運이 함께 하시길 기원함니다.
새해 복 많이 받으세요.
나도 처음으로 알았는데 ターム는 열대지역이 본고장인 것 같네요.
연숙이도 먹고 싶어졌네요 . 가까이 있으면 지금이라도 가져다 줄 수 있을 덴데......
그나저나 매일 행복하죠? 신랑님이 연숙이가 손수 만든 만두를 아주 행복하게 맛있게 드시는 모습을 상상하면서 나도 웃음이 나네요(^^)
올해를 잘 마무리하고
새해를 맞이하여 幸運이 함께 하시길 기원함니다.
새해 복 많이 받으세요.
Posted by アジュンマふきこ
at 2012年12月27日 12:07
