2014年01月26日
カマニッソバ
バスに乗っていたら とても品の良いハラボジ(おじいさん)が乗ってきました。
山高帽に細い金淵メガネ、背も鼻筋もすらりとしています。
おまけに 質の良いウールオーバーコートのいでたちです。
あいにく 席がなくて 立っている私の隣りに 立たれました。
バスは 相変わらず急発進の乱暴運転で、危険極まりありません。

目の前の 老弱者席には、
耳にイヤホン、スマホでテレビ視聴、おまけに片手にスタバのコーヒーという
今や韓国若者を代表するスタイルの妙齢のアガシ(お嬢さん)が
どっかりと座っているではありませんか?
アジュンマ ぴきっと 神経に来ましたね。
隣りの素敵なおじいさまのためには 黙っていられません。

「ちょっと アガシ、席を 譲ってくださったらどうでしょう?」
袖を ちょっとつついて、
日本語なまりが なるべく四方に散らばらないよう
できるだけ低い声で言いました。
幸いアガシは 席を譲ってくださいましたが、
ちょっと 溜飲が下がりましたね。

アジュンマは小心者で 正直者ですから(笑)
自分のためなら からっきし できませんが、
人のためなら
特に 素敵なおじいさまのためなら
エンヤラコラです。
自分ながらも えらいことしてしまったなあと
あとから ドキドキしました。
これもまあ、
「よその国で アジュンマのいらぬおせっかい その1」記念品
と思うことにしました。

ところで バスの中での話 もうひとつ。
ものすごく驚いたことに
やたらに親切なバスの運転手さんも いらっしゃるんですね。
乗ってくるお客様に 一人ひとり
「アンニョアセヨ」と 声をかけるのです。
市場に行った帰りの話ですが 杖を突いた おじいさんが 乗ってきて、
バス賃を 出すのに 相当 苦心しているんです。
財布を出すのに もぞもぞ ひと苦労、
財布を開くのも ヨロヨロ やっとこで
その上 お金が なかなか 出てきません。
手袋脱いだりしています。

普通のバスなら お構いなしに 急発進するのですが
親切な運転手さんだから ずーっと待ってくれています。
でも とうとう 業を煮やしたのか
「いったん座ってから やったらどうですか?」
と優しく 声を かけました。
ホント すごい親切な運転手さんで びっくりしました。

実は 本題はここからです。
そしたら そのおじいさん
「가만있어」(カマニッソ)っていうんです。
直訳したら 「じっとしてろ!」「だまってろ!」
ていう意味なんですが。
結局 運転手さんは
だまって じっとして バス賃を支払うまで 待っていました。
この カマニッソ、
本当によく聞く言葉です。
日本語的に直訳したら
気持ちいい言葉では ありませんよね。

私も 親しくなったアジュンマや、 ハルモニに
カマニイソバ(黙ってみて!、じっとしてみて!)
と言われて びっくりしたことがあります。
早い話 くちだすな! 手を出すな! お前は黙ってろ!
ですからね。
この言葉 ドラマにも しょっちゅう出てきますが
不思議なことに 言われた人は スルーしてます。
腹立たないのかなあ と思います。
人に聞いたら
ものすごく きつい言い方ではなく、 普通に出る言葉だそうで
単に 独り言ふうに
「ちょっと待てよ」的なニュアンスで いったりすることもあるんだそうです。
そうはいっても なかなか 馴染めない言葉ですね。
はたして あのバス賃もたもたハラボシは
どういうニュアンスで カマニッソ と言ったんでしょう。

でも 一つ はっきりしている カマニッソ があります。
アジュンマの部屋の話。
シャワーのお湯が ぬるくて これじゃあ冬が越せないと
ケチな家主に我慢ならず とうとう啖呵を切ったことがあります。
ぐずぐず 文句を並べ立てていたら
家主が ひとこと でかい声で いいました。
「カマニッソ‼」
アジュンマ 思わず 口をつぐんでしまいましたね。


山高帽に細い金淵メガネ、背も鼻筋もすらりとしています。
おまけに 質の良いウールオーバーコートのいでたちです。
あいにく 席がなくて 立っている私の隣りに 立たれました。
バスは 相変わらず急発進の乱暴運転で、危険極まりありません。
今日の写真は 城北洞の ワーキンツアー
蚕の神様を たてまつっているところ。
蚕の神様を たてまつっているところ。
目の前の 老弱者席には、
耳にイヤホン、スマホでテレビ視聴、おまけに片手にスタバのコーヒーという
今や韓国若者を代表するスタイルの妙齢のアガシ(お嬢さん)が
どっかりと座っているではありませんか?
アジュンマ ぴきっと 神経に来ましたね。
隣りの素敵なおじいさまのためには 黙っていられません。
独立運動家 万海
「ちょっと アガシ、席を 譲ってくださったらどうでしょう?」
袖を ちょっとつついて、
日本語なまりが なるべく四方に散らばらないよう
できるだけ低い声で言いました。
幸いアガシは 席を譲ってくださいましたが、
ちょっと 溜飲が下がりましたね。
茶屋「寿硯山房」 もとは作家の家
アジュンマは小心者で 正直者ですから(笑)
自分のためなら からっきし できませんが、
人のためなら
特に 素敵なおじいさまのためなら
エンヤラコラです。
自分ながらも えらいことしてしまったなあと
あとから ドキドキしました。
これもまあ、
「よその国で アジュンマのいらぬおせっかい その1」記念品
と思うことにしました。
ところで バスの中での話 もうひとつ。
ものすごく驚いたことに
やたらに親切なバスの運転手さんも いらっしゃるんですね。
乗ってくるお客様に 一人ひとり
「アンニョアセヨ」と 声をかけるのです。
市場に行った帰りの話ですが 杖を突いた おじいさんが 乗ってきて、
バス賃を 出すのに 相当 苦心しているんです。
財布を出すのに もぞもぞ ひと苦労、
財布を開くのも ヨロヨロ やっとこで
その上 お金が なかなか 出てきません。
手袋脱いだりしています。
吉祥寺(キルサンサ)。 むかしは超高級料亭。 女主人金英韓の生涯と ラブストーリは有名。
莫大な財産とともに すべてを 寄付し 今は お寺になっている。
テンプルスティもしているので 一度は泊まって見たい。
莫大な財産とともに すべてを 寄付し 今は お寺になっている。
テンプルスティもしているので 一度は泊まって見たい。
普通のバスなら お構いなしに 急発進するのですが
親切な運転手さんだから ずーっと待ってくれています。
でも とうとう 業を煮やしたのか
「いったん座ってから やったらどうですか?」
と優しく 声を かけました。
ホント すごい親切な運転手さんで びっくりしました。
実は 本題はここからです。
そしたら そのおじいさん
「가만있어」(カマニッソ)っていうんです。
直訳したら 「じっとしてろ!」「だまってろ!」
ていう意味なんですが。
結局 運転手さんは
だまって じっとして バス賃を支払うまで 待っていました。
この カマニッソ、
本当によく聞く言葉です。
日本語的に直訳したら
気持ちいい言葉では ありませんよね。
私も 親しくなったアジュンマや、 ハルモニに
カマニイソバ(黙ってみて!、じっとしてみて!)
と言われて びっくりしたことがあります。
早い話 くちだすな! 手を出すな! お前は黙ってろ!
ですからね。
この言葉 ドラマにも しょっちゅう出てきますが
不思議なことに 言われた人は スルーしてます。
腹立たないのかなあ と思います。
人に聞いたら
ものすごく きつい言い方ではなく、 普通に出る言葉だそうで
単に 独り言ふうに
「ちょっと待てよ」的なニュアンスで いったりすることもあるんだそうです。
そうはいっても なかなか 馴染めない言葉ですね。
はたして あのバス賃もたもたハラボシは
どういうニュアンスで カマニッソ と言ったんでしょう。
でも 一つ はっきりしている カマニッソ があります。
アジュンマの部屋の話。
シャワーのお湯が ぬるくて これじゃあ冬が越せないと
ケチな家主に我慢ならず とうとう啖呵を切ったことがあります。
ぐずぐず 文句を並べ立てていたら
家主が ひとこと でかい声で いいました。
「カマニッソ‼」
アジュンマ 思わず 口をつぐんでしまいましたね。

最後は 行列のできる店 「성북동 매밀 수재비」
そば粉のすいとん風 と そば粉チジミ
そば粉のすいとん風 と そば粉チジミ
Posted by アジュンマふきこ at 01:26│Comments(0)
│韓国語学留学中