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2012年11月18日

「香り松茸」?


私たちは 本当に 幸せねえ などという時は
大概 食べ物を 前にしたときの事だ。

季節、季節になれば 旬の果物を とどけて下さる方たちが いらっしゃる。
葡萄の時には 葡萄が。
柿の季節には 柿が
りんごが 甘くなるころには りんごが。

めずらしい鮎のときもあるし
正月前には 日本海の はたはたが 毎年 箱入りでとどく。
いよいよ 今年も 年末だなあ!と 思うときだ。

本当に ありがたくて、
つくづく しあわせだなあ と 思う。

ただ アジュンマ的に
惜しいのは

梨がまだ ないこと(!!!)びっくり!

つい ナンピョンに 言ってしまったが
自分でも 言いながら 
欲深さに あきれて 大笑いしてしまった。

さすがに ナンピョンも
「おまえは もう・・」  と
あきれて 笑っている。


「香り松茸」?


韓国 秋の風景


うちは お返しに 毎年 沖縄のマンゴーを お送りしているのだが、 
なにせ 高いので セイゼイ 5個ぐらいしか お届けできない。

お相手の 贈ってくださる量にくらべると どうも つりあわない感じがする。

高価といっても、
値段を 知っていればこその話で、
値段を知らなければ 
ただの果物 5個 ということになる。

アジュンマみたいな 貧乏性は 
見た目 やっぱり 同じくらいの 「かさ」 がないと
なんだか 悪くて 申し訳ない気になる。

「香り松茸」?




と ここまで 書いたのには わけがる。

今年は なんと 超 おどろき! の、
松茸が 我が家に 送られてきたのだ。
それも 結構な 量である。

ナンピョンが お世話差し上げたお礼に ということで いただいたのだが、
もう ただただ  びっくり仰天びっくり! 

初めて 本物の松茸に お目にかかった。
お相手の方は、やはり 関西の方である。

関西育ちの ナンピョンは 小さいころは よく食べていたそうで、
超 大喜び。
何べんも 松茸が どんなにうまいか 聞かされてきた。

東北育ちの アジュンマは 全然知らない。

「香り松茸」?


これです!


傘は開いてはいるが 
太くて 見るからに 山から採ってきたばかりのような 新鮮さだ。
そっと もちあげてみたら しっとり ふぁっとした感触で、 
結構 重い。

おどろいたのは
鼻が 曲がるくらい 
ものすごく くさいことだった。 


「香り松茸」 どころの話じゃない。
腐れているかと思った。

心配になって ネットで調べて見たら
くさい! で、 あたっていた。
靴下のくさい匂い! と表現されることもあるくらいだそうだから これでよかった。

くささも 慣れれば 何となく きのこの香りを 濃密にした感じにも なってくる。

秋田で 父と 秋になれば 自転車に乗って きのこ狩りに行ったことが 思い出される。
湿っぽい枯葉に 厚くおおわれた、 独特の匂いがする山の中に 入っていった。
たしかに あのときの 枯葉が 腐れたような匂いと 似た感じがする。 

いい匂いなんだか くさい匂いなんだか、 
知る人しか知らない 秋の山の においだ。


とりあえずは ネットを頼りに 料理に取り掛かった。

 方 針 下 

いっきに 使いきり 食べきってしまうこと。
世の人が 騒ぐ 松茸というものを 
大量に食べることによって 理解すること。


「香り松茸」?


松茸ご飯


「香り松茸」?


松茸と鶏肉の お吸い物 ( 湯気で よく見えない・・・)


「香り松茸」?


松茸の ホイル焼き



最後は 県産和牛と 松茸の すき焼きで しめくくった (写真なし)

贅沢すぎて なんだが バチが 当たりそうな 感じだった。

ところで、 お味は?

ということになると 
臭さは 料理をしたら 消えてくれて・・・
歯ごたえは エリンギのような感じ。

かんじんの味は というと

アジュンマとしては おかげで 松茸の味が どんなものか
よおく 分かったけれど、
ここで 表現するのがなんとも 難しい。

何にも 似ていない味だから、 たとえようがない。
強烈かというと、 そうでもなく、 
いっぱい食べて やっとわかるような味だ。

しいて言えば エリンギの 濃縮した味に 近いのかなぁ・・ はてな

あの山の 腐れたような湿っぽい匂いが そのまま味に なったといえば 
あったっているだろうか・・・、
 

たしかに また 食べてみたくなる味というか 匂いだ。

してみれば 匂い イコール 香りでもあるから 
なるほど それを 昔の人は

「香り松茸 味シメジ」 といったのかなぁ? 


「香り松茸」?



父と山で 採って来た 「あみこ」(あみたけ) は とても 美味しかった。 
しょうゆで煮て ご飯にかけても美味しいし、 きのこ鍋にしても美味しかった。
それ以外にも 秋になれば 出回る 名前も知らない 山のきのこが 懐かしい。
傘がひらひらして白っぽい 小さめのきのこが とくに 美味しかった。

東北の人は 松茸には なじみがないと思う。(たぶん)
おそらく 関西では むかし よく採れたのだろう。

それで、アジュンマが 秋田のきのこを懐かしむように、

関西の人は 松茸を 懐かしむのだろうか?

「香り松茸」?




高い値段を出してまで 食べたいと思わない ものがある一方で、
高くても 食べたいものがある。

人によって そこは マギャクだ。

松茸、 数の子、 筋子、 などなど。

してみれば マンゴーは どの部類に入るのだろうか?


「香り松茸」?




とにかく 突然の おもわぬ 松茸 騒動、 

来年 もしまたこんな しあわせが訪れたら
今度は お客さんを 招いて 盛大な 松茸パーティにしよう。
うまいの うまくないの
はなしの 種には 最高になりそうハート

それでなんだけれど

神様!
梨は もうあきらめますから

来年以降は 松茸の方 必ず お願いします。





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Posted by アジュンマふきこ at 16:47│Comments(8)がらくた話
この記事へのコメント
こんばんは

松茸~こんなたくさんいいなぁ~


先日、松茸ご飯をいただきましたが、

松茸はちょっとだけしか入ってませんでしたよ~(笑)

Posted by ルミ at 2012年11月18日 22:47
時々ご訪問ありがとうございます。

私の住む、石川県は東北と関西の中間点で、食文化もおおむね中間。

石川県では、あみたけ?(傘の裏が網状「いくち」「もたせ」と言うかも」)も松茸も極上の食材です。

ハタハタは、今日も夕食にいただきました。

魚醤は秋田ではハタハタだそうですが、石川県ではイカとかイワシです。

日本海沿いのの食文化は似ていると思います。

沖縄に行ってどうしても食べられない食材に、(ひーじゃー)ヤギ汁と沖縄そばがあります。

とくに、沖縄そばのダシ汁は好きなんですけれど、ラーメンとも、うどんとも蕎麦ともつかない麺は訪れて毎回必ず1度食べても2度目からは手が出ません。

マンゴーは、好きでサンエーなど地元スーパーのわけあり品(非沖縄産?)を好んで買って帰ります。

まともなものは、ほんと高いですねぇ。

突然にコメントさせていただきました。

とても良い、文章力の方ですね。

ごめんなさい。
Posted by yo1yo1 at 2012年11月18日 23:20
私なんか 生協の 「松茸ご飯のもと」 と 
すし太郎とかだったかに おまけでついている 「松茸のお吸い物粉末」 ぐらいしか!! 知らなかったんですよ(笑)

大昔 どっかで 「松茸のどびん蒸し」 食べた記憶が あるんだけれど 
全くなんだかわからずじまいだったし!

・・・ にしても やっぱり 

松茸の もてはやされる理由って 

 謎のまま 残りました。
Posted by アジュンマふきこ at 2012年11月18日 23:40
あれ?
梨はアジュンマ宅に山ほど生えてませんでしたっけ。
Posted by △ at 2012年11月18日 23:57
yo1さん こんにちは! コメント ありがとうございます。 うれしいです。

はたはた もうあがっているんですね!!
いいなぁ~ ^^
はたはたずし 食べたい!!

ところで
しろい 小さいひらひらした きのこ 石川県の方にも ありましたか?
名前 なんというのか ひょっとして わかります?

ネットで 見たら むらさきしめじ とかいうのに 似ているみたいな・・・

「味しめじ」 の 「しめじ」 はスーパーに売られている ぶなシメジではないらしいのですが、 
ひょっとして とってもおいしかった白っぽいきのこは 「味しめじ」 系の きのこだったりしてぇ・・?

私も 沖縄そばに 慣れるのに 苦労した方ですよ(^^)
Posted by アジュンマ ふきこ at 2012年11月19日 00:01
△さん、 おひさしぶりです^^
梨の木があったの、 よく覚えていましたね^^ (苦労しましたからねぇ~)
相変わらず 小さくて ぱさぱさ 甘くないんですよ。
シロップ煮にして 便利では あるんですけどね。

でもね、 ほら、 
アジュンマ やっぱり 欲ばりだから おいしいのが・・・ ふふっ 
Posted by アジュンマふきこ at 2012年11月19日 00:59
お尋ねに応えて?

詳しくはないのですが・・・・。

ヒラタケと言う倒木等に自生するキノコの「すぎひらたけ」という種類ではないでしょうか?(検索で画像が出ますから、ご確認くださいね)

石川県ありますよ。

毒性が最近発見されて、大量に食べると「脳症」を発生するそうです。

石川県では、毒キノコと言われているものをけっこう食べます。

ただし、秋に採れたものを塩漬けします。

お正月に、味噌汁ではなく醤油で味付けするすまし汁みたいな感じでいただいたり、茶碗蒸し、甘辛く煮た煮つけ、すき焼き、お雑煮などにも・・・・・。

塩漬けと言えば・・・・・。

フグの卵巣を3年ばかし塩漬けにして、糠や粕に付けた発酵食品は、石川県で有名です。(フグ、卵巣、小糠漬けで検索してみてください。)

塩には、毒消し作用があるのかもしれません。

北の方は、発酵食品が発達しているかもしれません。

燻りガッコは秋田の食材ではなかったでしょうか?

じつは、食べること大好きです。

沖縄ではまってしまったのが、てびち汁。

ふーちばやしょうがもなんのその。

夫婦で沖縄生活考えているのは、「食」に比較的抵抗感がないこと。(すば以外)

それでは。
Posted by yo1yo1 at 2012年11月19日 08:48
ヨイチさん さっそく お答えくださり ありがとうございます。
ヒラタケに たしかに ものすごい 近い感じがします^^
うちも 塩漬けのものを食べてましたね。
 
ヒラタケも シメジ系みたいですよねぇ?
今度は 無性に 「味しめじ」 食べてみたい! に こだわり始めています^^

それにしても、 舞茸など 山からとって来たものは ものすごく 味がありましたけど、 スーパーのものは 味も 素っ気も なくて・・・

自生のきのこは その内 松茸並みの 高級品に なっていくのかしらね?

沖縄も ホント おいしいです!!!!
 ミミガーの ピーナッツ酢味噌あえ、 クーブイリチー、 タームのドゥルワカシー、 スンシーの炒め物、 ジーマミードーフ、 ソーキ汁、 大好きです。 自分でも よく 作って食べてますよ(^^)
Posted by アジュンマふきこ at 2012年11月19日 11:58
 
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