2012年07月22日
ねえさん、 近くに よったからよ~
先日 突然、 特に 親しいともいえない とある おっさんが、
ぴんぽ~んと ならすので、 何かと思ったら
「ねえさん、
イノブタ(猪豚) つぶしたからよぉ ~ 食べてみるねぇ~
鍋 持って来たらいいさぁ~」

というので、 あわてて 戸棚の奥から 一番でっかい鍋をさがして 持って出たら
荷台に乗せてた寸胴鍋から イノブタの汁を わけてくれた。
そういえば むかし 沖縄に来た頃、 こんなことが 良くあったなあ と思う。
ちょっと 驚きが あって、
あ~、 沖縄らしくて いいなあ~

休みで、 家で 掃除とかしているときに
突然、 前触れもなく
ナンピョンの 知り合いなどが、 やってきたりした。
昔風な 瓦屋だと 庭から回って来たりも できたはずだけれども、
なにせ、 現代的つくりの 防御が しっかりした、
単なる 建売りなために
玄関の ピンポンで、 来られると、
ついつい 「なんの ご用事でしょうか?」 的な顔で、出てしまう。
「近くに寄ったからよぉ~ 」
といわれても どう 対応したものか・・あわてる。

家に上がって お茶でも~ と いっても
「いやぁ ただ 寄っただけだからよ~」 と またまた 繰り返すので
ますます どうしたらいいもんかと あせってしまう。

結局は、 玄関の 外に立って、
あれこれ 何を話したらいいのか 分からないうちにも
何か お話をして
最後は お相手の方も 帰って行かれる。
若いときの話だから、 私だって若かったし、

お相手も なぜか 男の方

はにかんでいるように 誤解されたらこまる、 と思うと
よけい もじもじしてしまう。


これって へんでしょう?
やはり ただ 寄っただけって 一番 困りません?
でも昔、沖縄では 大人社会でも
「この 近くに来たからよ、ねえさん。 ついでに 来て見たさぁ~」

まだ のこっていたと思う。
職場の人とも 自宅に 尋ねたり 尋ねられたりも していたなあ と思う。
しかし、今 時代は 本当に 変わってしまった。
突然 人のうちに 尋ねるなんてことは、 まず ない。
カフェも あるし、ランチ できるところも いっぱいある。
特に 携帯があるから、 いつどこでも 連絡が取れる。
いまでは 話すのも 面倒だからと、 ついつい メールを 多用してしまっている。
あ~ 便利に流され、 昔のような 人と人の つながりが 希薄になったなあ~!!
などと アジュンマも かなり 昔に 言い尽くされた 月並みな 感慨に
イノブタ(猪豚)を とおして いまさら ふけってしまったのであった。
しかし じつは 本題は ここから 始まる。
***
いまどき、 携帯を持ってない人がいるんですけど、 はっきり言って 困るなあと 思いません?
アジュンマ 困ります。
集合場所 急遽 変更したくても 結局 連絡 取れないじゃないですか?
いまどき パソコンで、 メールや インターネットしてない人って いるじゃないですか。
はっきり言って 困りません?
アジュンマやっぱり 口の中で ぶつくさ 文句 言いたくなります。
特に 写真 送る時。 わざわざ プリントアウトして、 切手を 貼るんですよ。
昔が良い のどうの といっておきながら、
同じ口で 「いまどき 昔式で よくやってるもんだ」 と、
昔式に生活している人を、 でかい顔して なじっている アジュンマが、
実はここに いるんです。
それって どうなのよ! と 自分でも いいたいです。
結局 今日 言いたかったのは このこと


つらつら考えるに
軽々と 無責任に 知った風な顔で、 昔のほうが 良かった などと 言ってはいけませんね。
流れ 流され 生きてきた 現代で 生きている以上、
ノスタルジーに 浸りはしても良いが、
そこまでにとどめて、 そのあとは やはり
むむむっ・・・と 自己の 矛盾と 向かいあってみるしかないでしょう。

そしてムムムッを あきらめずに 続けていれば いつかは きっと・・
えっ? その分 苦悩の跡が 刻まれるだけですって?
道理で、近頃 めっきり増えた 皺の原因は、 心のゆがみと 苦悩だったのか・・・。
Posted by アジュンマふきこ at 23:36│Comments(0)
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