「あのぅ、 ミズっていう小魚は なんの魚ですか?」
「何の魚」 たって、ミズって いうんだったら、 そりゃ ミズちゃいますか ?
「だ、 だから、 3~5センチぐらいの ちっちゃい赤ちゃん。 銀色で 一山 たったの300円。 食べきれないぐらいの。」
「たべきれないって、あなたねぇ、」
「えっ? ミズの親って いるんですよね? ひょっとして 成長したすがたが あれっ? てことぉ・・・?」
一山の 3分の1(100円分)で この量!
ナンピョンが、 泊 (とまり) の 「いゆまち」 (魚市場)で 「ミズ」 を買ってきた、
と いったので アジュンマは 「ミズ」が 何の赤ちゃんか 知りたくて
いゆまちに わざわざ 電話して聞いたのであった。
(アジュンマは なんと 研究熱心なのだろうか?)
で、 要領が 最悪の 押し問答の末、 やっとわかったことは、
そもそもが 「ミズ」 ではなく 「エバ」 というものであった。
(超 赤ッパジ!! 「ミズ」なんて 誰が言い出したんでしょう)
それで 「エバ」は ガーラ(アジ系)の赤ちゃんのことだった。
確かに 冷静に 探求心を 持ってすれば 「ガーラ」 そのまんまの たんなる 縮小版であることは 一目瞭然。 あわてることもなかった。
イペーの花が 咲き始めました
で、今日の はやわざ手抜き料理は
「エバ」のから揚げと フランスパンのせ。
とりあえず よおく 塩をきかせて、 から揚げにしてみた。
骨が カリカリとするくらい かなり きっちり揚げるとおいしい。
時々 苦味もあって、 お~ これぞ 「小さくてもアジ」 いっちょまえじゃん! とか、
ひやかしながら 酒の肴にすると 最高に 良い。
アジュンマは
「ロゼの スパークリング」 と しゃれ込んだ。
(ビールは きのう 飲んで なくなったから)
しかし、 100円分 とはいえ、 食べても 食べても 減らない
ナンピョンは 「すこしでいい」 といって、 たったの5匹 食べて もう終わり
買ってきた責任 と言うものが・・・
ひとりで これは どうしても 無理でしょう!
で、 結局 翌日に 残ったので、 アジュンマは 椎名誠のごとく 沖縄で考えた。
ベトナムには バインミィ というのがある。
フランスパン みたいなのに 切れ目を 入れて なかに 好きなものを はさんでたべるのだ。
濃い味つけの 魚なんか、 肉なんか、 野菜なんか、 よく わからないものを
適当に指さして お願いすると ぎゅぎゅっと 詰め込んでくれる。
ベトナムは 長いこと フランスに 支配されていたために、パンが、 とてもおいしい
そのパンは、 ホント なにとでも あうので はずれがない
たしかに ベトナムにかぎらず、
オランダでも にしんの 塩漬けを はさんだパンが、
びっくりするほど おいしかった。
先日は チャプチェ(春雨の韓国調理)を はさんで食べたら 結構いけたし。
日本に したって、 焼きそばや、 カレー、 ポテサラは ふつうだし、
沖縄だと、 ゴーヤーチャンプルーや ソーミンチャンプルーを はさんだって おいしい と思う。
要するに パンは なんだって あうんだ とおもう。
わが家の作り置き。
左から 梅漬け、かりん蜂蜜、きゅり・たまねぎ等のピクルス、紅しょうが、
手前は金柑
そこで、 残った 「エバ」のからあげ、
フランスパンに 乗っけて チーズと一緒に 焼いてみた。
これが なんと 上品な感じにできあがって、 味もなかなか。
ちびきゅうりの 安いときに 作り置きしていた ピクルスや、
プランターの パセリなんかを ちぎって飾ると、
ちょいと ランチ屋でも やってみようかしら、 になった。
時間があれば たまねぎ・ピーマン などものせて 一緒に焼くと良いでしょう
ということで、 残り物は、 パンにはさんで
それらしくすると、 それらしくなる、という話で ございました。
それでもあまって ついには トマトサラダです。
このあと 上に マヨネーズ、 和風ドレッシング、などで トッピングすると完成。
からしは 必須。 ピリッとして 味がしまります。