韓国済州島の 結婚式に 行ってきました。

アジュンマふきこ

2012年06月10日 10:59

なぜか結婚式が 続いて、 またまた 韓国済州島の結婚式に行ってきました。

今回はソウルの2泊も含めて 8日間の旅行でした。


実は結婚式当日、 同じ済州島で 海軍基地建設反対の大きな催しが 
南側の カンジョンマウル(江汀村)で行なわれたのですが、

沖縄からこの集会に参加しようとして行った人が、
韓国から入国拒否にあって、 強制送還されたそうなんです。 

さっき その話を聞いて、 ちょっと 複雑な心境です。



    

それでは 気をとりなして、 ちょっと 結婚式の お話を。



             
控え室にて 新婦の お姉さんたち




今回はホテルでの結婚式。 大きなホテルなので、 結婚式が あちこちで行なわれていました。 
会場の案内表示は、 二人の写真入りで すぐにわかるようになっています。

また会場の壁にも 二人の大きな写真幕が垂れ下がっており、 氷の彫刻の中にも 写真が飾られています。










前回は 牧師さんが 結婚の立会い(媒酌)をしていましたが、 
今回は 新郎の 大学時代の教授が なさっていました。 

今回で やっと分かったことは、 
式の媒酌人という人は、 
新郎新婦二人の前に立って、 あれこれ話をして、 二人に 結婚の誓いをさせる役割をする人のことなんですね。


韓国語で  주례(主礼)、 辞書では 媒酌、 それを行なう人が 媒酌人。

日本だと 神社では 神主、 教会では 牧師さん、 
一般の結婚式会場では、職業的専門家?

韓国だと しっかりと 知り合いの方の中から 媒酌人になってもらうんですね。

媒酌が 形式じゃないから この方が 心がこもってます。

ところで 早い話、 これで結婚式は終わりです。




       
主礼(媒酌)を受けているお二人。 隣の大型スクリーンで 二人のあれこれの姿が。


今回も迷ったのが 式場での受付。
みなさん 受け付けで お祝い金を渡している様子が みられない。 受付も まばらな感じがする。 

お祝い金を どなたに渡したらよいのか さっぱり分からない。 
 
沖縄から参加した人に聞いたら、 前日 直接 本人に渡したということ。
受け付けに出すと 本人たちに渡るか はっきりしないらしくて・・ 。

困った私たちは 結局  副新婦さんを 見つけて
みなから預かった プレゼントやお祝い金を 直接お渡した。 (やはり 今回も 副新婦さんがいて、 新婦の代わりに あれこれ 対応してくれる。)

で、 後で 調べてみたら やはり お祝い金は どなたに 使っていただきたいか、 自分の意思を はっきりした方がいいようです。 

親御さんに お祝いの意を表したい場合は、 親御さんに。 
本人をお祝いして、 本人に 使っていただきたい場合は 直接本人に、 という具合にです。
銀行振り込みも 普通に あるようで、 (当日 式に いける場合でも 事前に 渡すのだそうです。)

考えてみれば お祝いの仕方が 形式的でなく、 実にはっきりしていて、 これはいいなあと 思います。






今回もやはり 式の終了後は 沖縄のような お祭り的宴会、余興 というものはありません。
ビュッフェ形式で おのおのが 食事をして 適当に帰ります。 



    
結婚式に 欠かせないのが この ククス(そうめん)。
 共白髪になるまで、 の意味がこめられているそうです。

結婚が まだな友達に 「 いつ ククスを 食べさせてくれるんだ? 」 と 言ったりする。


ただ 今回 これは 珍しいらしいのですが、 
式の最中 二つのイベントがありました。 ずいぶん 評判がよかったみたいです。

一つは、 新郎が 新婦さんのほうを向いて 歌を 熱唱しました。 
会場の私たちにも その気持ちが充分に 伝わってきて ちょっと感動しました。 

二つ目は、 私たち沖縄関連で、 安里屋ゆんたを 三線入りで歌いました。 

新婦さんは 琉大に留学後、 県庁の国際交流課で交流員として 活躍されていました。
同じ時期に交流員をしていた中国人の青年が 台湾から駆けつけてくれて、
なんとその彼が 三線を弾いてくれたのです。
最後は みんな 娘を嫁がせたような気分になって 
最後には 歌いながら 泣いてしまいました。 





今回の式では ブーケを 受け取った方が なんと 既婚者で 子どものいる方でした   

韓国では ブーケを 受け取る人が 最初から決まっています。

やはり 済州でも ブーケを受け取った人が 
6ヶ月以内に 結婚しなければ 3年 結婚できない、 という言い伝えがあるらしく、
独身者は 固く、 固く、 お断りしたそうです・・・。   

所によっては 6年間 結婚できないとも。 
  
いやはや こんな話を 一等 最初に考えて 言いふらした人って 誰なんでしょうね。  
やめてほしいですよね。



 
 式終了後 チマチョゴリに 着替えて
 両家に 正式に ご挨拶を するそうです。

 それが 終わって、 食事の会場に 現れたお二人。 

 なんとも幸せそう。

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