人生 転機の日 4部作 その2

アジュンマふきこ

2011年11月02日 15:58

 今は できた嫁に なってしまった 娘が 高校生だった頃 やはり ぶつっと 告白した。

 「小学生のころ、 私って 毎日 ブラウスつけて 学校に 行ってたよねぇ、 うちは 貧乏だから Tシャツ 買ってもらえないって 思ってたさ。」

はれた空から 雷とは このことだった。 ガーン!! 目がテーン、 衝撃度 マッハ。


 確かに 娘が 小学生のころ、 私は 学校に行く娘に ごくありきたりの ブラウスに ひだスカート、 もしくはギャザー、 ジャンバースカートを 着せていた。
 
ちょっとした行事には かわいい ワンピースも 着せた。 フレヤースカートも着せた。 冬には 毛糸で編んだ お手製の カーディガンも 着せた。 お人形のように 顔も 服も かわいかった。

 しかし 普通に 通学着だし、 多少 襟に 刺繍だとか かわいいボタンとか リボンや レースもついてはいたが、 これぞ 小学生の女の子的 定番の 平凡な服装だったと思う。 

ただ 娘は かわいい顔をしていたので 何を着ても かわいかった。





 しかし 言われて つらつら思うに 隣近所の お子様らは、 これぞ 上からの お下がりです! っ的 長(なが)だらぁ ぶかぶかの Tシャツを みんな 一様に 着ていた感じがする。 学校に行く時も 放課後も 滑り台も ブランコも 休みの日も だいたい Tシャツ。

 太陽の下で 汗だらだら 長だらだら ぶかぶかの 男女兼用的 Tシャツは、 女の子も たくましく見えて、 みんな よく似合っていた。 

子供らの間では 定番で 流行りで 掟(おきて) だったんだろうな?  あの ぶかぶかTシャツ。 
キャラクターが 背中や 胸に ドーン!  はっきり言って 格好 いいよなぁ~。 

なのに 娘は そんな格好いい 流行りのTシャツ つけたこと なかったんだぁ。 

 かわいそう!  不憫! 着たくても  がまんしてたんだぁ。  いじらしい 私の むすめ。




 お兄ちゃんの お下がりなんか いっぱい あったのに・・・・

さらに つらつら 記憶の 糸をたどると 娘は 小学生のころ こんなことを 言っていたのを やっと 思い出した。
 
あのさ。 ふぅ! 友達がさぁ、 ふぅ! 「○○こ(娘の名前)ってさ、 ブラウス たくさん あるねぇ~」 ってゆうさぁ。 ふぅ!    (ふぅ! は沖縄 独特の 合いの手 リズム。)
  
しまったぁ!  あん時 娘は、 自分が 友達とは なんか違うってこと 絶対 訴えたんだ・・・  
私ったらぁ。 まったく もう、もう、もっ!



   
Tシャツ 無くはなかったんだけど・・・。
 ただね、 身の丈サイズの オシャレ系 Tシャツ・・・
今でいえば ブランド系かなぁ・・・


だぶだぶ キャラクター 着たい 娘の 心、 親が わからず。

ひとりよがりの 親の心、 子は知らず


悲劇か 喜劇か、 かくして アジュンマの  脳天気ぶりは その後も 続くことになってしまった。


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