さあ 今回は 「やんばる学びの森」 のお話です。
では ここからが 本当の 始まり!!
嫁夫婦が 久しぶりに帰ってきたので、
ワンたちも ひき連れて 「やんばる学びの森」
http://www.atabii.jp/へ 行ってきた。
昨年 5月に 「やんばる学びの森」 のプログラムで、
ダム湖カヌー体験 を したときには、
まだ 営業が本格的に はじまっていなかったが、
今回 食事棟もオープンし、 宿泊もできる 本格的な
「やんばるの森 まるごと体験 一大ゾーン」 に 変身していた。
ブロッコリーのような やんばるの山が 360度 見渡せる 広い敷地の中に 宿泊棟がある
食事を終えて 早速 ナイトハイクに 出発することに。 まずは 事前に説明を受ける。
小さな懐中電灯を頼りに 真っ暗な森の中を 探検。
森の中からは 鈴虫など 幾種類もの 澄んだ 虫の鳴き声が 聞こえてくる。
時たま 変な ゥブォッ! という声も聞こえてくるが、 実は これ ホルストかえる。
かえるとも 思えない泣き声。
おかげで、 いち早く アジュンマも 聞き分けられるようになった。 個性があるっていうことは やはり 得だなぁ~ 。
こちらは かじかかえる。 固まって動かない。
やんばるヤマナメクジ。 でかさと てかりで どうも好きになれない。 なのに 多い。
でたぁ~ あかまた。
一人では絶対に行けない、やんばる 夜の深い山みち。
もちろん 二人でも、五人でも 十人いても 決して 行けるようなところじゃない。
案内のお兄さんが 案内してくれるからこそ、 勢いで参加できる 貴重な体験だ。
その名も 恐い 「じょろう蜘蛛」 が 突然行く手をさえぎったり、
(鳥まで からめとってしまうという まるで トランポリンのような バンバンした 蜘蛛の巣だった )
はたまた 見た目は 蜘蛛そのものなのに 蜘蛛じゃないという 「ザトウムシ」 もでてくる。
千と千尋の 釜じいのモデルになったという この虫、 確かに 足が いっぱいあって、
サングラスをかけた 変な 爺さんに 似ているっちゃぁ 似ている。
じっと見ていると どこか 愛嬌も ある。
ノグチゲラの 巣穴も見つかった。 (写真がなくて残念)
ヤンバルクイナは、夜、木の枝に とことこ登って そこで 寝るというので、 とても期待していたのが
今回は みつからなくて 残念だった。
やんばるの森、 夜だからこそ 見えるものが たくさんあった。
しかし 残念だったのは 米軍の ヘリコプターが 真っ暗な夜空を ぶきみなライトをつけて
私たち一行の頭の上を バタバタバタバタバタ・・・と行ったり、 またバタバタバタバタ・・・とやってきたり、
我が物顔で 騒音を撒き散らしていたことだ。
考えてみたら やんばるの森は 米軍の 演習場。
実弾演習も 行なわれているが この地域は サバイバル訓練が 中心だという。
案内のお兄さんの 話によれば、 あのヘリコプターは 演習のようでもあるが、
ひょっとしたら 遭難した兵隊の 捜査かもしれない、 というから ちょっと驚いた。
この穴は 動物の穴? と思うかもしれないが、
実は 食料を 一週間分とか持たされ、
森の中を 一人 生き延びる 訓練を させられているらしい兵隊の 掘った 穴だという。
さすれば 遭難も するでしょうし、 ハブにかまれることもあるでしょう。
こうして 一日目 やんばるの夜は 更けていった。
深い森のふところに抱かれ 私たちは ここちよい 眠りについた。
***** ***** *****
そして、 翌日
今度は、 沢沿いを歩きながら 渓流の 生態系観察をする 「リバーソングガイドウォーク」 に 参加した。
昼なお暗い森の中 せせらぎの音を聞きながら 登ったり 降りたり 2時間ほど 歩くコースだ。
ひんやりとした 空気が ものすごく きもち良い
やはり はじめに 説明を受ける。
案内をしてくれた カール大城さんは、 やんばるの森については 知らないことはないくらい 詳しく、
名案内人として その名を 馳せているようだ。
さっそく でたあ! リュウキュウヤマガメ
こんなふうに 沢を 歩いていく
やままゆがの まゆ
光沢があって 萌黄色が 鮮やかだ。
いわゆるこれが 天蚕糸の 原料だ。
絹よりもやわらかく、 貴重なものだ。
きのぼりトカゲ。
最初真っ黒なのに 捕まえたら 見る見るうちに しましまの 緑色に変化。
足の 引っかりがすごい。 やはり きのぼりとかげなんだ。
途中途中に 小さい滝も。 名前は まだない。
これも コケというから驚き
白樺系の 木かと思ったら、
ここいら辺の木は どの木も こんなふうに 白っぽく まだらな感じになっている。
幹が 白く見えるのは 藻と菌の共生生物である 地衣類 というものだそうだ。
大気汚染に弱く、 樹木に このように着生するのは、 それだけ空気がきれい という 証拠だそうだ。
おもわず、 みんな ここで、 深呼吸をした。
あ~ 本当に やんばるの空気は きれいだ。 美味しい!!
ラン。
白い花が 二ヶ月間 咲き続けるそうだ。
さぞ 見事なことだろう。 ぜひみてみたいものだ。
腐生らん と おっしゃられた気もするが、 はっきり 聞けなかったのが 残念。
全長 700mしかない 沢歩きだが 高低差があり 2時間かかるコースだった。
しかし 疲れは まったくない。
澄んだ空気のおかげで、 体の細胞のすみずみまで 再生されていくようだった。
やんばるの森は 奥が深い。 本当に 自然がそっくり 残っている。
この環境は、大事に守らなくては・・・・
ところで アジュンマ、 あまりの 空気のきれいさに 疑問が 一つ 浮かんできた。
地球の 酸素は、一体どうやって 作られているんだろうか?
植物の 光合成でしか作られていないのだろうか?
もしそうだとしたら、 急激に進行している砂漠化、 森林の開拓が どんどんすすんでいる現代、
地球の 酸素は どんどん減って行く 一方なのでは ないだろうか?
地球に もし 緑がなくなったら 果たして 生物は 生きていけるのだろうか?
ある意味 やんばるの森探検は、 アジュンマを 今一度 環境問題の 原点に 立ち戻らせてくれたかんじがする。
参加者の中には、 将来は 虫博士 かと思われる 賢そうな少年や、
日本中あちこちの ネイチャーウォークを 積んでいらっしゃいそうな ご夫婦もいらした。
アジュンマと その嫁のように、 一から十の 何まで、 ふんふん そうなんだあと 目ばかり 丸くしている 者もいる。
メモの準備もなく 参加したために、 終わったあと、 嫁と なに見たっけ? とか
のどかに 思い出しながら 復習もした。
おかげで、 何とかブログに のせることもできた。
あ~ ネイチャーウォーク。 アジュンマ 今回で すっかり はまってしまった また 秋や、冬にも 来てみよう
是非 皆さんも 仕事に 生活に 疲れたら やんばるに行ってみよう。